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2月

ベテラン技術者を悩ませる二つの選択肢

IT業界においては、35歳あたりでキャリアの方向性を決めなければならないこともあるようです。具体的にいうと、管理職ルートに入るのか、そのまま専門性を磨いて現場で活躍できる人間になるのかということです。この選択に悩む人は多いのではないでしょうか?

もしも間違った選択をしてしまったら、自分に合わない仕事を粛々と続けていくことにもなりかねません。これはIT業界に限ったことではないかもしれませんが、専門性が求められる職種の場合は、その後の人生を左右する大きな決断を下さなければならないタイミングがやってくることも想定して、今後のキャリア構築を考えておくことをおすすめします。

自分は、管理職と専門職とではどちらの道が適しているのかは、仕事をしながらでも十分考えていけるはずです。目標を明確にしておけば、道に迷うこともなくなるでしょう。最終的に自分はどうなりたいのかを具体的にイメージしておけば、自ずと選ぶ道は決まってきます。管理職ルートの場合は、給料面や待遇面では有利になりますが、総合的なマネジメント力も求められるため、ゼネラリストとしての能力が必要になってきます。ただし、会社にとっては重要な人物となるので、職場での立ち位置は安定するはずです。

一方、専門職ルートにもメリットはあります。専門性を極めておけば、会社がなくなってもまたすぐに転職をすることが可能です。明確にこれができるという得意分野を一つ持てるということは、変化に強い人間になれるということでもあります。フリーになる道も選べるので、いざという時の身の振り方は柔軟にできるのではないでしょうか。